小川一水 第六大陸 2巻 読む

第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

物語も後半へ突入し色々なものが一気に動き出し忙しい展開。読む方もちまちま読むつもりが続きが気になって一気に読んでしまいました。ついに起こってしまった死亡事故とか国際法廷での裁判とか民間でやっているが故の資金難とか。そしてマスコミによるバッシング。普通のSFだったらあえてやらないことをきちんとやることで現実味が増しますね。
そしてラスト近くでえぇっという展開に。ここでそのネタを持ってくるとは。物語のメインである第六大陸建設には絡ませなかったところはすごいですね。それをやっていたら今までのことが台無しになりかねないところです。最後にさらに希望を持たせてきれいに終わってくれたことに拍手。